BMI Lab社公認ビジネスモデル・ナビゲーター・オープンワークショップ開催レポート
「ビジネスモデル・ナビゲーター」実践のための、国内初の公認ワークショップが2017年1月30日・31日の二日間で開催されました。多数のご参加ありがとうございました。

2017年1月30日・31日の二日間、東京大学伊藤国際学術研究センターにて通訳・講師の2名の他、一般参加者16名にスタッフを加えた計22名の皆さんの参加によってワークショップが開催されました。
ワークショップの概要や皆様の感想の一部をご紹介いたします。
写真 : 講師のスイス BMI Lab AG社CEO フェリックス・ホフマン(右)と 「ビジネスモデル・ナビゲーター」翻訳者 / 株式会社マキシマイズ代表取締役 渡邊 哲(左)
■ 今回のワークショップ内容

ワークショップの構成は、講義形式のセッションに加え、4名ずつのグループに分かれてのケーススタディー方式で実施されました。
講義セッションは講師スイスBMI LAB AG CEOフェリックス・ホフマンのインストラクションの元、参加者の皆さんの積極的な発言を交えたインタラクティブな形で進行され、活発なディスカッションが行われました。
それに続くケーススタディー方式のワークショップでは、グループ毎のディスカッションに基づく発表を交えながら、和気あいあいとした雰囲気のもと楽しみながら最新のビジネスモデル・イノベーション手法を実際に体験いただきました。
今回のワークショップでは、以下のようなディスカッションやケーススタディが実施されました。
既存事業の分析
今後の変化とそれに伴う自社事業への脅威や自社の強みと弱みに関する想定・分析
55種のパターンカードを使った新規事業のアイデア出し
アイデアから具体的な事業設計への落としこみとテストフェーズで検証すべき想定条件の抽出
MVP(minimum viable product)としてのロールプレイなど
これらに加え、オープンディスカッションでは参加者のみなさんからの積極的な発言で白熱した議論が行われ、大企業におけるビジネスモデル・イノベーションのプロセスや課題などを洗い出しました。
■ 参加者の皆さんの感想の一部
- 2日間でアイデア出しからプロトタイプまで終えられ、「やった感」があった。
- アイデア出し(離散的な思考)は普段あまりしないので、良い勉強になりました。
- BMN FrameworkのIdea Generation。Impactを実感できました。
- 現状分析から実行フェーズまで一サイクル体験することができた
- 現状認識をしっかりできたため、課題を深堀できた。通常の手法より、アイデアがかなり出易いと思った。
- ビジネスモデルナビゲーターのユニークな特徴の55パターンの活用によってより幅広い思考力を身に着ける為の工夫を考えたい
- 倒産の記者会見は新鮮で良かったです。どうやって倒産させるかを考えるのもトレーニングになった。
- グループでディスカッションしながら進めていくことが楽しく分かりやすかったです。また、最後のディスカッションで皆さんの色々な意見交換もとても興味深く、刺激になりました。
- ビジネスモデルをつくる一連の流れを体験する事が出来た。
- グローバルな事例からビジネスモデルへの示唆などを抜き出してきていたが、それが55モデルとして整理されているので、利用しやすいツールではある。(Case Studyのツールとしては使いやすく、価値あり。)
- 実際にBMIを自分の手・頭を使って体験することによって、BMIの特性や取り入れ方を学べた
- どのような流れで進めていくのかを理解できた
- 倒産記者会見やロールプレイなど、より自社の実状を考えさせたり、効果・価値を考えさせる仕組みはとても効果的だと感じました。カードの価値だけでなく、プロセス全体を体験でき、とても有益でした。
- 参加前に感じていた問題を解決できた
■ ワークショップ講師 BMI Lab AG社CEO フェリックス・ホフマンについて
BMI社CEOとして欧州を中心とする世界各国の企業各社向けにビジネスモデル・ナビゲーター手法のワークショップ開催及びコンサルティングの豊富な実績を持つ。BMI社以前には、学術書の電子書籍販売プラットフォームであるPaperC社の共同創業者兼マネージングディレクターとして4年間にわたるベンチャー企業立ち上げを経験している。PaperC社の画期的なビジネスモデルは、2009年にドイツの年間最優秀スタートアップとしてAKEP賞を受賞している。スイス・ザンクトガレン大学ビジネスイノベーション専攻修了。ベルリン経済法科大学卒業。